【タワー館11階〈美術画廊〉】
2月20日(水)→26日(火)
※最終日は午後5時で閉場
このたび近鉄百貨店では『近藤隼次日本画展―花翳深マリ、空白ムマデ。―』を開催いたします。
1980年東京都に生まれた近藤隼次先生は、日本画家をこころざし京都造形芸術大学に入学。 後に東京藝術大学日本画科に転じ、日本画技法の実践研究を重ね
られ、光と影の綾なす美しさを表現した作品を描いておられます。
文豪・谷崎潤一郎は随筆「陰翳礼讃」の中で、日本家屋における陰翳が映し出す様々な表情に着目しました。 近藤先生の作品も、慎重に選ばれた色彩とすぐれた描写力で、濃さを増す花影のシルエットや明け行く空の下の風景の鮮烈な美しさを画面に表し、古来から日本人が育んできた美的感覚に語りかけるかのようです。
夜が訪れる一瞬前の夕暮れの美しさ、その後の闇の静謐さ、そして朝がもたらす新しい光。時と光に着目し制作を続ける画家の新作をこの機会にどうぞご覧いたますようご案内申しあげます。
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