• ホーム
  • 関西プラッと便 石切神社で行く年、来る年の幸運を

関西プラッと便 石切神社で行く年、来る年の幸運を

関西プラッと便

2013年12月27日掲載

  2014年の干支は午(うま)です。神様の遣いとされる「神馬(しんめ)」が祀られている東大阪市の石切神社は、例年以上の初詣の人出でにぎわいそうです。神社は『石切さん』の愛称でも親しまれ、〈デンボの神様〉としても有名です。迎春準備に追われる『石切さん』に一足早く、お参りしました。作家、菊池寛の名言「無事之名馬」にあやかって、行く年、来る年の健康と幸運をお祈りしました。

地図

画像をクリックすると拡大してご覧いただけます。

■一心不乱に祈るお百度参りの参拝者
  大阪平野の東、生駒山麓の近鉄けいはんな線新石切駅から歩いて5分ほどのところに、石切神社があります。新石切駅からのコースはとても短いですが、「西参道」といい、土産物屋などが立ち並んでいます。
  石切神社は正式名を「石切劔箭(いしきりつるぎや)神社」と言います。でんぼ(腫れ物)を治す神様として知られる石切神社には、病気平癒を願って遠くから多くの参詣者が集まってきます。「硬い石をも断ち切る剣や矢のような強い霊験あらたかな神様なので、病気の原因を断ち切ってほしいと、願う人が多いのでしょう」と同神社企画調整部長の林隆宏さんは話します。
  実際、本殿前の境内では、若い人からお年寄りまで何十人もの参詣者が10メートルほどのお百度の道を何度も往復しています。近くの食堂の女性に聞くと、「がんになった家族のためにお百度参りをする人が多いのですよ。昼間だけでなく、夜にもお参りされる方もよく見かけます」。
  お参りしている人全員が真剣なまなざしです。一心不乱に祈る姿が清らかに思えます。

■昭和にタイムスリップしたような参道
  本殿から少し離れた東庭園に、神馬とされる白馬3頭がいました。「この馬にお願いすると、競馬に御利益があるんや」という罰当たりな発言に心を強く揺り動かされながらも、来年は神馬のように未来に向かって強く駆けたい、と願います。
  この後は、近鉄奈良線石切駅に向かう参道商店街の探訪です。歩くだけなら15分ほどの上り坂の道ですが、昔ながらの駄菓子屋をはじめ漬けもの店、食堂などが軒を並べ、昭和の活気が残ったレトロなたたずまいが、ほっとした気分にさせてくれます。見ているだけでも楽しいので、つい立ち止まってしまいます。
  渦巻き形の大きなキャンディーなど子どもの頃に食べた懐かしい駄菓子があり、手に取ってしまいます。堅焼きせんべいを手焼きしている店もあります。のぞき込みながら、「こんな硬いの食べたら、歯が折れてしまう」とぼやいていると、「せんべいを割って、口の中で溶かしながら食べてください」と声がかかります。このやりとり、『昭和情緒』を連想させてくれます。
  このほか、衣料品、漢方の店が狭い道に立ち並び、参詣客がぶつからないようにしながら歩いています。

■カップルは参道で恋占い
  参道を歩いていて、やたらと目に付くのが「占い」の看板。女性占い師の部屋に入って聞いてみると、参道で占いをしている人は50人を下らず、日本でもっとも占い師が多い参道と言われているそうです。「芸能人の方も多く来て、テレビでも紹介されているので、全国から訪れる若い女性やカップルも増えてきました」と話します。
  やっと、石切駅に着きました。神社を出てから1時間が過ぎていました。駅のそばから大阪平野を見下ろすことができます。生駒山のふもとにこんなテーマパークのような空間が存在していたとは、驚きです。うっすらと夕闇が迫る頃、下界には一つ、一つと明かりが灯り、時間とともに夜景も美しくなります。

〈石切参道メモ〉
  石切神社本殿から石切駅までの参道は上り坂で約1キロ、約130の店舗が軒を並べています。神社から新石切駅までは約800メートル。神社周辺には約30店舗が立ち並んでいます。

〈いしきりん〉
  キリンの女の子をイメージしたマスコットキャラクターの「いしきりん」は2009年11月に石切参道商店街に登場。翌年、ゆるキャラグランプリで全国6位に選ばれました。今や全国的な人気者で、松竹芸能のタレントとして登録されています。

関西プラッと便TOP>>